野菜が高騰!だからはじめる室内菜園!スプラウトとマイクログリーンを分かりやすく解説

Hello & Welcome ! 皆さんこんにちは。

アメリカの片田舎から、【心を育てるガーデナー】のさやリンです。

オレゴン発、暮らしに役立つ植物やハーブ活用法、心を育む絵本の事を発信しています。

最近、野菜の値段が高騰していますね!

日本では、スーパーなどで販売されるキャベツの価格が、去年の夏の猛暑や12月の雨量が少なかった影響などで平年の3.3倍と高値が続いているそうです。

今日はキャベツでホイコーローを作るつもりでしたが、チンジャオロースーに変更します。

「今まで捨てていたキャベツの芯も、細かく切って使います。」

など、家計のやりくり、大変ですよね。キャベツの値段の為に、献立を妥協するのも残念な事です。

でも日本だけでなく、アメリカでも野菜の値段は高騰しています。

特に、健康志向の高まりとともに注目されているスプラウト」や「マイクログリーンと呼ばれる発芽野菜。日本で「スプラウト」は、比較的お安く手に入るようですが、アメリカでは衛生上の検査が厳しく、1パック50gで$5(700円*2025年1月現在)くらいしてしまうので、いつでも気軽に買えるお野菜ではありませんよね。

でも、このスーパーフードと呼ばれるスプラウト」や「マイクログリーン」栄養価は通常野菜の何10倍と言われているので、少量でも、まるまる1個分の野菜を食べる以上の栄養価が望めます。

そこで、アメリカのスーパーではお高くて手が出せないが、

おうちで簡単に始められて、

しかもコスパ、

さらに新鮮で栄養価満点の

一石三鳥な「スプラウト」と「マイクログリーン」をぜひ室内で育ててみてはいかがでしょうか?この記事では、育てる前に知って欲しい二つの発芽野菜の違いや、その驚くべき栄養価・メリットについてご紹介します。

このブログでお伝えしている内容は、あくまで教育目的であり、医療や治療を目的としたものではありません。健康や症状について気になる点がある場合は、必ず医師免許を有する専門家にご相談ください。

また、本ブログでは、Amazonアソシエイト・プログラムを利用し、おすすめの商品をご紹介しています。

目次

アメリカと日本の発芽野菜の定義の違い

菜園生活に興味のある人もない人も、最初から、少しややこしい話をします。なぜならば、

「スプラウト」も「マイクログリーン」も共に初期の発芽状態を食べるお野菜ですが、

アメリカと日本での定義が微妙に違うからです。おそらく、日本では スプラウトが早く普及し、マイクログリーンは最近注目され始めた という流れがあるので、まだマイクログリーンがあまり認識されていないせいもあると思います。

例えば、お馴染みのカイワレ大根や豆苗

日本では、「スプラウト」として売られていますが、アメリカの定義では「マイクログリーン」として育てられるし、「スプラウト」としても育ちます。

ちなみに私たちが食べているもやしは「スプラウト

でもブロッコリーの発芽野菜は、日米、「スプラウト」とも、「マイクログリーン」とも呼べます。

豆苗(Pea shoots)はアメリカではマイクログリーンとして販売されています。

ですので、この記事ではアメリカにおける「スプラウト」と「マイクログリーン」の定義に沿って違いなどをお話していきます。

ちなみに、日本では、スプラウと言われていますが、英語ではスプラウ(Sprouts)と表記されています。なぜならば、スプラウは、芽が一本だけ生えているのではなく、沢山の種が発芽した状態なので、複数形で使われています。ただし、このブログは日本語な為、あえてスプラウと表記しています。

*日本における定義などをもっと知りたい方は、田源株式会社さんのリンクに詳しく書かれていますので参考にしてみてください。

スプラウトとマイクログリーンの違い

まず、大きく分けて二つの違いがあります。

スプラウト』は、

1.水耕栽培メイソンジャースプラウトキットなどで栽培。

2.食べる部位は、根、茎、そして種も食べる事もあります。

マイクログリーン』は、

1.基本は土耕栽培で、トレイなどを使って栽培 *水耕栽培の場合もあり

2.食べる部位は、茎と葉をハサミで収穫。根と種は食べない

アメリカで、双方の違いを説明するとしたら、この2つの点を覚えておけば大丈夫です。

その他の違いも、下の表にしてみました。

項目スプラウト(Sprouts)マイクログリーン(Microgreens)
栽培方法水耕(種を水に浸し、発芽させる)土や水耕栽培(トレイで育て、葉が出るまで成長させる)
光の必要性不要(暗所で発芽させる)必要(日光またはLEDライトが必要)
成長期間3~7日程度7~21日程度
収穫部分根・茎・種ごと食べる茎・葉をカットして食べる(根は食べない)
栄養価発芽の力で栄養豊富成長した葉によりさらに高い栄養価
主な品種ブロッコリー、アルファルファ、もやし、ラディッシュ、レンズ豆、クローバーブロッコリー、マスタード、レッドキャベツ、ラディッシュ、ヒマワリ、エンドウ豆
食感と味みずみずしくシャキシャキ濃厚でしっかりした風味
用途サラダやサンドイッチの具材ガーニッシュ(飾り)、サラダ、スムージー

では次に、スプラウトとマイクログリーンをもう少し細かく見ていきましょう。

スプラウトとは?

スプラウトは、水耕栽培で、種を発芽させたばかりの状態(発芽後3-7日程度)を食べるもので、茎と根、場合によっては種ごと食べます。おうちにメイソンジャー1つあれば簡単に育てることが可能なので、初心者さんにはおすすめの室内菜園です。

スプラウトの主な種類

  • ムング豆(もやし)
  • ブロッコリー
  • レンズ豆
  • アルファルファ
  • クローバー

以下のタブの名前をクリックすると、スプラウトとその成熟野菜(花)の画像が見れます。スプラウトの赤ちゃんの状態から、成熟野菜が出来上がるって凄いなって写真からだけでもエネルギーが伝わってきますよ。

栄養価

  • ビタミンC(免疫力アップ、抗酸化作用)
  • ビタミンK(血液凝固・骨の健康)
  • スルフォラファン(デトックス&抗がん作用)※ブロッコリースプラウト
  • 食物繊維(腸内環境を整える)
  • たんぱく質(植物性プロテインとして優秀)

例:

ブロッコリースプラウト → 抗酸化作用が特に高い!
アルファルファスプラウト → 美肌に良いビタミンが豊富!

発芽の力で栄養価がアップ!種が発芽することで ビタミンやミネラルが増加、酵素が活性化し、栄養素が体に吸収されやすい形に変わるため、消化にも良い!

スプラウト(Sprouts)の歴史

スプラウト(発芽野菜)は、実は何千年も前から中国やインドで薬膳や健康食品として利用されてきました。皆さんがご存じのもやしは中国では紀元前2000年ころから既に栄養価の高い食品として食べられていたというから驚きです。

その後、スプラウト(ツ)は、1960年代から1970年代のアメリカのヒッピーや、健康志向の市民たちによる自然食品運動(Natural Foods Movement)で広がっていきました。

でも、ひと昔前に比べて、アメリカで、スーパーへ行ってもあまりスプラウトが見かけない理由に、スプラウツの栽培環境におけるサルモネラ菌や大腸菌の問題が指摘されたことで、FDA(米国食品医薬品局)による厳しい規制が導入された為、スーパーマーケットでの取り扱いが減少し、現在は、安全な施設で栽培されたものが販売されることになりました。

マイクログリーンとは?

マイクログリーンは、スプラウツと同じく発芽後の若い野菜ですが、土や水耕栽培で育てて、スプラウトよりも一歩成長した状態で、 茎と葉を収穫して食べるのが特徴です。

マイクログリーンの主な種類

  • ヒマワリ
  • ラディッシュ
  • ブロッコリー
  • 紫キャベツ
  • シソ

栄養価

  • ビタミンA・C・E(美肌・免疫力・アンチエイジング)
  • βカロテン(目の健康、抗酸化作用)
  • ポリフェノール(抗炎症・抗酸化効果)
  • ミネラル(鉄・亜鉛・マグネシウム)(血液や代謝をサポート)
  • クロロフィル(デトックス効果)

紫キャベツマイクログリーン → 抗酸化作用が特に高い!
ヒマワリのマイクログリーン → たんぱく質とビタミンEが豊富!

濃縮された若葉の栄養パワー光の力を借りて、育つ若葉(双葉)と茎は、成熟した野菜よりも4倍~40倍の高い栄養価を持つことが多く、スプラウトよりも成長した段階で収穫するため、より多くの ビタミン・ミネラル・抗酸化物質 を含みます。

特に、ブロッコリーの発芽野菜に含まれるスルフォラファン(Sulforaphane)は特に栄養価の面で注目されています。

マイクログリーン(Microgreens)の歴史

マイクログリーンの発祥は1980年代のカリフォルニアで、高級レストランのシェフたちが料理の彩りや風味を加えるために使い始めたことがきっかけとされています。特に、都市のシェフたちが、地元の小規模農家と協力して栽培を始めました。その後、栄養価の高い食材として、ファーマーズマーケットやオーガニック食品店でも販売されるようになりました。また、研究によってスプラウトよりも高い栄養価を持つことが明らかになり、健康志向の人々の間で人気が高まりました。本来は土壌栽培が定義であったマイクログリーンが、最近では都市型農業や、小規模ビジネスで、屋内の水耕栽培による、環境負荷の少ない食品としてマイクログリーン栽培が注目されています。

まとめ

このブログでは、より多くの方が、コスパでしかも、新鮮で栄養価の高いマイクログリーンとスプラウトをおうちで簡単に育てられるように、その違いや栄養価についてを解説しました。

スプラウツは「手軽で初心者向け」、マイクログリーンは「育てる楽しさ&栄養重視」!

マイクログリーンとスプラウトは、どちらも簡単に育てられ、栄養豊富な食材です。育てる過程も楽しく、キッチンガーデニングとしても人気があります。この記事を参考に、ぜひ新鮮でヘルシーな食生活を始めてみてください!

次回のブログでは、お店で買わなくても家で簡単に育てられるスプラウトとマイクログリーンの栽培方法や菜園生活の始め方についてを紹介します!

それでは、オレゴンから愛を込めて、

Until the next time !

さやリンでした。

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この記事を書いた人

さやリンのアバター さやリン 心を育てるガーデナー

アメリカ南オレゴンにあるメディカルハーブ会社の薬草園で、ヘッドガーデナー20年のさやリンが、現代版、ターシャテューダーさんを目指して、オレゴンの自然や、ハーブや植物、そしてEQ絵本講師®として、大好きな絵本で心を育むお手伝いをしています。

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