Hello & Welcome ! 皆さんこんにちは。
アメリカ、オレゴンの片田舎から、【心を育てるガーデナー】のさやリンです。
アメリカでガーデニングをしていると、無性に恋しくなるのが「日本の薬味」ですよね。特に料理のアクセントとして大活躍する夏野菜の代表「紫蘇(しそ)」は、我が家の家庭菜園でも欠かせない存在です。
数年前、「今年は紫蘇を種からたくさん育てて、毎日惜しみなく使おう!」とワクワクしながら市販の色々な品種が混ざった紫蘇の種のパックを購入して種を蒔きました。
1年目、上手いことその種で、青じそ、赤じそが発芽して育ちはじめたのですが、芽が出て葉っぱが大きくなるにつれて、「なんかちょっと違う種類が混じってる?」という疑問が。
その違うと思った紫蘇、葉っぱの表は緑色、でも裏返してみると、葉の裏側が見事な紫色!
最初は、青じそと赤じそが交配してしまったのか?と疑っていたのですが、どうやらこれは「ベトナム紫蘇」と呼ばれる青じそでも赤じそでもない、別の種類だと気が付きました。
最初は「ベトナム紫蘇ってどう使うのかな?」「どんな味がするのかな?」と知識ゼロだったのですが、育てて食べてみると、これが驚くほど優秀で魅力的なハーブだったのです!
今回は、アメリカの我が家で毎年元気に育ってくれるベトナム紫蘇の特徴や活用法、そしてその自家製しそジュースの作り方をご紹介します。
ベトナム紫蘇(Vietnamese Shiso)ってどんな植物?
ベトナム料理店で生春巻きやフォーを頼むと、たっぷりのフレッシュハーブが付いてきますよね。あのハーブミックスの中に時々入っている、葉の表面が緑で裏面が綺麗な紫色(あるいはギザギザした深緑)のハーブ、それがベトナム紫蘇(現地では Tía Tô / ティアトー)と呼ばれます。

見た目
葉の表側は緑色、裏側は濃い紫色(赤色)をしています。日本の青じそと赤じそが合体したようなとても美しいグラデーションです。

風味と味
香りは日本の青じそというよりも少しスパイシーで、ほんのりアジアンハーブと級の爽やかさな風味がある赤じそといった感じです。ですので、味わいはむしろ「日本の赤じそ」にとても近いです。
ベトナム紫蘇の使い道
ベトナム紫蘇の使い道は、ずばり「赤じそ」と同じ!
葉の表が緑で裏が紫というハイブリットな見た目ですが、風味や成分は「赤じそ」にとても近いので、調理に使う場合は日本の赤じそと同じような感覚で色々な料理に使えます。
今回は、夏の暑い時期に収穫した大量のベトナム紫蘇を贅沢に使って、甘酸っぱくて爽やかな「自家製しそジュース」を作ってみました。
実践!ベトナム紫蘇でしそジュースを作ってみた
作り方は、ほぼ赤じそジュースを作るのと同じですが、今回はベトナム紫蘇で私が実際に作ったしそジュースのレシピを紹介します。
ベトナム紫蘇ジュースのレシピ
材料(作りやすい分量)
・ベトナム紫蘇:茎を除く派の部分のみ((200g〜300g程度)
・水:1〜1.5リットル
・砂糖(お好みで蜂蜜):200g〜300g(お好みの甘さに調整)
・クエン酸(またはお酢):大さじ1(お酢の場合はもう少し多めに)
剪定ばさみで、ベトナム紫蘇の上から40センチくらいを切ってから、茎を除いて、葉っぱの部分だけをジュースに使います。


大きめの鍋に葉っぱを入れて、水でしっかり洗い泥やほこりを落としてから、ざるに移します。
大きめの鍋に水を沸騰させ、洗ったベトナム紫蘇の葉を一気に投入します。
5分~8分ほど、ぐつぐつと煮ると、家中にシソの香りが漂ってきて、緑と紫だった葉っぱがすっかり色抜けして、渋い緑色に変わります。


エキスがしっかり出たら、火を止め、ざるやボウルを使って葉を取り除きます
*この時点では煮汁はまだ茶色っぽい色合いです。


熱いうちに砂糖を加え、よく混ぜて溶かします。*ハチミツ(特に生ハチミツ)の場合は熱すぎるとその効能が消えてしまうので、少し冷めてから入れる事をおすすめします。

いよいよお楽しみの瞬間です。クエン酸(お酢)を入れた途端、
「パッ!!!」
と一瞬で「ルビーレッド」(鮮やかなピンク紫色)に変化します。
紫蘇の裏面の(アントシアニン)が酸と反応して発色するのですが、何度作ってもこの瞬間の美しさには感動してしまいます。
*クエン酸やレモン汁は酸っぱめに仕上がり、お酢の場合は酸味が少しおさまります。


自家製のしそジュースは保存状態によりますが、冷蔵庫で約2週間~1か月ほど保存可能です。
*保存容器はあらかじめ熱湯やアルコール消毒をしておくと、菌の繁殖を防げます。
*ジュースを熱いまま容器に入れて蓋をしてしまうと内側に水滴がつき、そこから傷みやすくなるので、しっかり粗熱を取ってから容器にいれて保存しましょう。

紫蘇ジュース自体にも効能はありますが、さらにひと工夫でその効果が倍増する方法を教えます。
お砂糖や、クエン酸の代わりに生ハチミツやお酢を入れる場合は、熱湯の中に入れるとその効能が軽減してしまうので、少し冷めてから入れる、又は水割りの時にハチミツやお酢をさらに加えると生ハチミツやお酢の効能が楽しめます。
紫蘇ジュース(シロップ)の保存期間は、甘さ控えめ(低糖)で作った場合は約1週間~2週間が賞味期限ですが、酸やお砂糖をしっかり入れると、1か月ほど長く日持ちします。
すぐに飲み切れない場合は、製氷機で凍らせて「しそジュース氷」にしておくと夏以外でもシソジュースを楽しめます
ベトナム紫蘇ジュース、出来上がりと味の感想
出来上がったしそジュースをグラスに注いで、氷とお水で割って飲んでみました。
「……ん〜〜!甘酸っぱくて爽やか!!最高!!」
赤じそで作る紫蘇ジュースと全く引けを取らない甘酸っぱくてすっきりとした美味しさです。夏バテ気味の体にじんわり染み渡ります。
炭酸水で割って紫蘇ソーダにするのはもちろん、お湯で割ってホットで飲んだり、焼酎やジンと合わせて大人のカクテルにするのも最高ですよ。
濾した紫蘇の出がらし、無駄なしの楽しみ方
心を育てるガーデナーとしては、なるべく食べ物の残渣(ざんさ)を減らしたい!そんな思いで、濾した後のしその出がらし活用方法を考えてみました。
- ①刻んで薬味に:
水分を絞ってから、刻めば麺類や冷ややっこのトッピングになったり、餃子や、生春巻きなどの具として入れる事もできます。簡単に、ひき肉と一緒に炒めるのもオッケー。あまったしそは、塩やお醤油、みりん、ゴマなどを少し加えて冷蔵庫に保存しました。

- ②ゆかりふりかけ風に:
少し面倒ですが、葉っぱの1枚1枚を広げて、それを乾燥させたものと一緒に塩を混ぜるとゆかり風ふりかけに早変わり。

- ③葉っぱをおにぎりにまいて食べたり、刻んだ葉をご飯にまぜる
これが一番美味しかったかもしれません。大きめの葉っぱをそのままおにぎりにまいて、塩結びで食べたり、刻んだ葉をゴマ油とお醤油と混ぜておにぎりを作るとどこか懐かしい味を堪能できます。

ベトナム紫蘇はこぼれ種から毎年勝手に生えて来る!
ここが一番の驚きポイントなのですが、最初に植えたミックスの種は、*「固定種(Heirloom)」と記載されていたので、青じそ、赤じそ、ベトナムしそ、すべての種類が次の年も種から育つかと思いきや、2年目、3年目とこぼれ種から育つのは、ベトナムしそだけになってしまったことです。しかも雑草のように毎年生えてくるので、手間いらず、気が付いたらベトナムシソがニョキニョキ育つようになりました。(*これは、私の畑での体験談ですので、皆さんの畑では違うかもしれませんね)
今ではこの手間いらすのベトナム紫蘇を赤じその代用として育ててお料理に使っているので、毎年赤じその種を買いなおす必要もなく、ここオレゴンの気候にもすっかり適応して、今では我が家の庭の「常連さん」です。手間いらずで毎年たくさん収穫できるので、ガーデナーとしては本当にありがたい限りです。
*固定種とは、親から子へ同じ形質が代々受け継がれ、味や形が安定している植物の種のこと。ですので、育てた野菜から種を採り、次の世代も同じ野菜を育てることができるので、来年その種を収穫して野菜を育てたい人は、固定種と記載された種を買う事をおすすめします。

Botanical Interests
Green and Red Shiso Perilla Seeds
Perilla frutescens
Heir Loom(固定種)
種個数:280
青じそ75%、赤じそ25%
値段:$2.69(USドル)
*表記には「青と赤じそ」としか表記されてませんが、写真のようにベトナム紫蘇の種も入っています。
まとめ
アメリカにいると、“SHISO”と書かれた種が、日本人が期待するしそ(大葉)ではなく、エゴマという固い葉っぱの種類だったり、ベトナム紫蘇だったりとなかなか思うような種が手に入らない事があります。
今回の種は何種類かのしその種類が楽しめる種として購入したのですが、何年かたったら、そのこぼれ種がベトナム紫蘇のみになってしまったという結果でした。だからこそ、ベトナム紫蘇の存在を知り、その活用法を色々調べていったら、美味しいしそジュースや出がらしの活用法も発見出来ました。得に田舎暮らしだと、日本の食材がなかなか手に入らないので「ないものは、工夫して作る!」の精神で色々と試行錯誤しています。
皆さんも、ベトナム紫蘇が手に入ったら是非育ててみてください。
それでは、オレゴンから愛を込めて、
Until the next time !
さやリンでした。













