「植物と対話するとは?」 ガーデナー歴22年の私が植物と向きあい続けて気づくこと

Hello & Welcome ! 皆さんこんにちは。

アメリカの片田舎から、【心を育てるガーデナー】のさやリンです。

オレゴン発、暮らしに役立つ植物やハーブ活用法、心を育む絵本の事を発信しています。

「植物と対話する」と聞くと、
特別な感覚やスピリチュアルな能力が必要だと
思われることがあります。

でも、私が感じている“植物との対話”とは、
もっと日常的で、誰にでも開かれたものです。

20年以上薬草園のガーデナーとして植物に向かい合ってきて、ただ育てることだけではない、
大事なことに気づいてきました。

この記事では、そんな私が考えた「植物と対話するとは?」について、ガーデナーの肌感覚でお伝えします。

目次

植物と対話するとは?

「なんとなく○○な気がする」から始まる

水をしばらくあげていない鉢植え。
花瓶の水を、何日も替えていないお花。

そんなとき、ふと

「なんとなく元気がない気がする」

と思うことはありませんか?

葉の色が少し薄い。
いつもより張りがない。
うつむいている気がする。

この 気がする という感覚。
私は、ここが植物との対話の始まりだと思っています。

植物が言葉を発するわけではありません。
でも、私たちは無意識のうちに、ちゃんと“変化”を感じ取っています。

植物のサインを見逃さない

「水が足りなかったのかもしれない」
「この場所、少し寒かったのかな」

そう思って水をあげたり、置き場所を変えたりすると――

数時間後、翌日、数日後。

葉がしゃんとする。
色が戻る。
花が少し上を向く。

植物は声で答えない代わりに、姿でちゃんと返事をしてくれます。

こちらが植物の変化に気づき行動すると、それに応じて植物も変化する。
それは一方通行ではなく、ちゃんとした植物との“やり取り”です。

私はこれを、植物との対話だと感じています。

Lady Mantleの葉につく水のしづく。可愛い!

植物に話しかけると元気になるって本当?

では、私たちが植物に話しかけてみたらどうでしょうか?

植物に話しかけると元気になる、
そんな話を聞いたことがあるかもしれません。

私は、それを魔法のような話だとは思っていません。

科学的に植物が私たちの「言葉の内容」が理解されているわけではありませんが、音波(振動)や会話中のケア行動が間接的に成長を促す可能性があるため、あながち嘘ではないと言えます。

また別の視点では、私たちが話しかけることによって、口から放出される二酸化炭素 (CO2) が植物の光合成を助けるという話もありますが、劇的な成長促進効果をもたらすほどの量ではないと言う結果もあります。 

Pen state University Probing Question: Does talking to plants help them grow?参照

優しい声かけや日常的な観察は、
植物の成長環境を整える「愛情」の表れとなるのでは?と思います。

ただ、声をかけると自然と立ち止まり、
葉の色や張り、水の具合をよく見るようになります。

これが結果として健康な成長を支えています。
だから、話しかけることで植物が元気になるというより、

植物をこまめに観察する時間が増え、愛情をもって丁寧に世話をするようになるため、
向き合う時間が増えることで、結果的に植物がより元気になる。

私はそう感じていますが、
皆さんはどう思いますか?

植物との対話とは、自分との対話でもある

私が植物と向き合う中で、いちばん大切にしている“植物から学んだ”視点があります。

以前、薬草園を訪れたご夫婦が、こんな言葉をかけてくれました。

「ここのお庭の植物たちは、みんな幸せそう」

植物を見て、そんなふうに感じ取れる感性って、とても素敵だと思います。

一方で、植物を見ていると
「なんだか元気がない気がするな」って感じる瞬間もあります。

その感覚は、忙しい日常の中で、
つい後回しにしてしまう自分自身のサインとよく似ています。

本当は疲れているのに、気づかないふりをしてしまうとき。

少し立ち止まりたいのに、前に進むことを優先してしまうとき。

植物の小さな変化に気づける人は、
自分の心や体の小さな変化にも、きっと気づける人。

植物を通して育まれる「気づく力」は、
私たち自身を大切にする力でもあると思います。

Fever Fewのお花がベンチから、こんにちは!

ガーデナー歴22年の私が気づいた、視点の変化

私は20年以上、ガーデナーとして庭づくりに関わってきました。

以前の私は、どちらかというと
「人にとって心地よい庭」を軸に考えていました。――動線、見た目、管理のしやすさ。

それが大きく変わったのは、息子が生まれてからです。

子どもは、庭をただ“眺める場所”としては
見ていませんでした。
虫を追い、土を触り、なぜ?どうして?
という好奇心でいっぱい。その姿を見て、

庭は人のためだけの場所ではなく、
小さな命や好奇心が育つ場所なんだと

改めて教えられました。
それ以来、私の庭造りは、

人が喜ぶお庭から、

生きとし生けるものすべてが心地よい居場所である庭

に変わりました。

子供が虫に興味を持ったことをきっかけに、一緒に絵本で知ることから始めたのも、
私が絵本を深く好きになった理由のひとつです。

おそらく今は絶版のテントウムシの一生の絵本。
良い思い出です。

自然・植物・虫・絵本。
それらはすべて、ガーデナーの私にとって「気づく力」いわば、センスオブワンダーを育ててくれる存在でした。

まとめ 

植物と対話する、というのは
何か特別なことをすることではありません。

観察して、
感じて、
少し手をかけてみる。

その繰り返しの中で、
感覚が研ぎ澄まされていきます。

ガーデニングは、植物を通して自分の内側ともつながるセラピーの時間。

だから私は、植物と過ごす時間は心を整える時間だと思っています。

もし今日、
あなたの身近な植物を見て
「なんとなく…」と感じることがあったら。

それは、
対話が始まっているサインかもしれません。

感じ方は人それぞれ。その違いを知れることも、
また一つの豊かな対話だと思います。

それでは、オレゴンから愛を込めて、

Until the next time !

さやリンでした。

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この記事を書いた人

さやリンのアバター さやリン 心を育てるガーデナー

アメリカ南オレゴンの薬草園で、
ヘッドガーデナーとして22年。
自然と寄り添う暮らしの中で、
ハーブや植物、そして絵本を通して、
心を育てる時間を大切にしています。

ガーデニングやハーブのある日常、
EQ(心の知能指数)を育む絵本のことを、
自然から学んだ視点でお届けしています。

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