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身近な野菜やハーブで作る、冬の定番ファイヤーサイダーとは?

冬に定番、ファイヤーサイダー

Hello & Welcome ! 皆さんこんにちは。

アメリカの片田舎から、【心を育てるガーデナー】のさやリンです。

オレゴン発、暮らしに役立つ植物やハーブ活用法、心を育む絵本の事を発信しています。

寒さが本格化してくるこの季節、風邪を引きやすいですよね。そこで今日は、アメリカで健康志向に人気のファイヤーサイダー(Fire Cider)について紹介します。この伝統的な自然派の飲み物は、免疫力を高め、体を温める効果が期待されるので、風邪知らずの魔法のお薬!そして、一番のおすすめポイントは、身近な野菜でコスパで簡単に出来る事!ではさっそく基本的な作り方やその効能を見てみましょう。

目次

ファイヤーサイダーってなに?

ファイヤーサイダーは、リンゴ酢をベースに、生姜、にんにく、唐辛子、レモンなどの自然素材を漬け込んで作られるハーブトニックです。「ファイヤー」という名前の通り、体を温めるスパイシーな成分が特徴で、寒い時期にぴったりの一杯。免疫力をサポートし、風邪予防や消化促進に役立つと言われています。

このトニックを世に広めたのが、自然療法の第一人者であるアメリカ人のローズマリー・グラッドスター(Rosemary Gladstarさん。以前私の仕事場のハーブファーム(Herb Pharm)の植物園にも訪れたハーバル界のゴッドマザー。彼女は1970年代にファイヤーサイダーを考案し、ハーブの力を日常に取り入れる重要性を提唱しました。この伝統的なレシピは、彼女の教えを通じて多くの人々に愛され、今も世界中で親しまれています。

ハーブファームの植物園で、お話をするローズマリーさん

サイダーとは?

日本語でいう、炭酸飲料の事ではなく、果物や野菜などをつぶして作る不発酵の飲料水。アメリカではアップルサイダーとして売られているのはノンアルコール。イギリスなどで売られるアップルサイダー(ハードサイダー)はアルコール(発酵)飲料ですが、ファイヤーサイダーは発酵させないノンアルコールです。

リンゴ酢の効能

ファイヤーサイダーのメインの材料であるリンゴ酢。これだけでも体に良い効果があります。

  • カリウムが豊富に含まれているので血圧の上昇を抑え、糖尿病などの原因となるインスリン不足を助ける効果もある。
  • リンゴ酸やクエン酸が疲労回復や肥満防止に役に立つ。

ちなみにお酢は発酵飲料で、厳密には0.1%ほどの身体に害のない微量なアルコールが含まれています。

作り方は簡単!基本レシピ

色々なバリエーションがあるんですが、ローズマリーさんのオリジナルレシピに入れる野菜は、生姜、にんにく、玉ねぎ、カイエンペッパー、そしてホースラディッシュ。ただ、ホースラディッシュは、お店で手に入らない場合が多いので、私が今まで色々作っておすすめのレシピをご紹介します。

材料

  • 生リンゴ酢 …2カップ
  • 生姜(すりおろしまたは薄切り)…1/4カップ
  • にんにく(つぶしたもの)…3〜4片
  • 玉ねぎ(みじん切り又は薄切り)…1/4カップ
  • ハラペーニョまたは唐辛子…1〜2本(お好みで調整)
  • 大根(又はラディッシュ)1/4カップ
  • レモンやオレンジなどの柑橘系の果物(輪切り)…1個
  • はちみつ…適量

その他のバリエーションとして、ローズマリーやタイム、変わったところでは香菜やパセリ、ターメリックなどのハーブをフレッシュ、またはドライを入れてその効能を楽しむ事も出来ます。

ファイヤーサイダーの材料

手順

  1. すべての材料を密閉できるガラス瓶に入れます。
  2. 材料が完全に浸かるようにリンゴ酢を注ぎます。
  3. 瓶をしっかりと閉じ、冷暗所で2〜4週間漬け込みます。時々軽く振ると、成分がより混ざります。
  4. 漬け終わったら、材料をこして液体だけを保存します。(保存期間は冷暗所で1年)必要に応じて、はちみつで甘さを調整してください。

*用意した瓶の蓋がアルミなどの場合は、酸で錆びるので、その間にパーチメントペーパーを引いてください。

fire cider in the jar

飲み方と使い方

  • そのまま飲む:1日1回、大さじ1~2杯をそのまま飲むと、免疫力アップに効果的。
  • お湯で割る:ホットドリンクにすると、体がぽかぽかに。
  • ドレッシングとして:サラダや炒め物にプラスして、食事に風味と栄養をプラス!

ワンポイントアドバイス

*ハチミツを入れるタイミングですが、漬け込むときに一緒にハチミツを入れている人もいますが、私は出来上がった後で甘さを調節します。なぜなら、ハチミツなしのファイヤーサイダーは、お料理の際に、コクのある味付け酢として使う事もできるからです。

*お子さんにも飲ませたい、という場合は、辛みのあるお野菜を控えめにして、オレンジやレモンなどの柑橘系の果物を沢山入れて作ってみてください。

*お酢は、身体に入れるとアルカリに変わりますが、歯につくと酸の影響でエナメルを溶かすので、飲んだ後は水を含む、又はストローで飲むなど、歯につかないように飲むのもポイントです。

ファイヤーサイダーの効能

ファイヤーサイダーの材料には、以下のような効能があります。

  • リンゴ酢:体内のpHバランスを整え、消化をサポート。
  • 生姜:抗炎症作用があり、血行促進効果も期待。
  • にんにく:抗菌・抗ウイルス作用があるとされる。
  • 唐辛子:代謝を高め、体を内側から温める。
  • レモン:ビタミンCが豊富で免疫力アップに最適。
  • はちみつ:自然な甘みを加えつつ、喉をケア。

これを読んだだけでも、身体に良さそう~というのが分かりますよね。更にファイヤーサイダーを飲むメリットを挙げると、

  1. 免疫力の向上:風邪やインフルエンザの予防に最適。
  2. 代謝アップ:寒い季節に冷えを解消し、エネルギーを活性化します。
  3. 消化促進:胃腸を整える作用が期待できます。
  4. 自然派志向:人工的な添加物なしで、健康をサポート。

これは、寒い冬を乗り切る為に、もう作るしかないですね!

ファイヤーサイダートレードマーク事件

Fire cider TM

ファイヤーサイダートレードマーク事件

実は、ファイヤーサイダー(Fire Cider)という名前が、他のビジネスにトレードマークされてしまった事があるんです。でも、5年の裁判の後、名付け親のローズマリーさん他、多数のハーブ愛好家によって、再びファイヤーサイダーが、商標制限から解放され、一般用語として、誰もが自由に製造販売されることになりました。

”誰もが自由にハーブのレシピに手が届き、

時には自分オリジナルにアレンジしたりして、世界中に広めていこう。

そしてハーバリズムは世代から世代へと、時代を超えて受け継がれ、

誰もがその恩恵を受けますように。” ~ローズマリーグラッドスター

Everyone should be free to use herbal formulas, improve them, adapt them and share the results with the world. And everyone benefits. Herbal knowledge should be passed down through the ages, from one generation to the next, for thousands and thousands of years” ~Rosemary Gladstar

まとめ

ファイヤーサイダーは、シンプルな材料で作れる自然の力あふれるトニックです。日々の生活に取り入れることで、寒い季節を健康的に乗り切るお手伝いをしてくれること間違いなしです。ぜひ、自分だけのオリジナルファイヤーサイダーを作って、この冬を乗り切りましょう!

それでは、オレゴンから愛を込めて、

Until the next time !

さやリンでした。

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