秋におすすめ!スロークッカーで作る北米リンゴの『アップルバター』

秋はリンゴがもっともおいしい季節です。
オレゴンでは、夏の終わり〜初秋(8〜10月) にかけてリンゴが実り、秋はファーマーズマーケットなどで、リンゴが出回る時期でもあります。

ただし、大型スーパーマーケットに行けば、年間を通してリンゴが売っているので、ちょっと季節感がなくなりますが、今回は、特に秋の季節に作って欲しいスロークッカーで作る甘さ控えめ『アップルバター』の簡単レシピと、アメリカで手に入りやすい、加熱向きのリンゴ3種をご紹介します。

目次

秋におすすめのアップルバター

アップルバターとは?

リンゴの加熱調理の代表といえば、アップルソースやリンゴジャムですが、

『アップルバター』とは、アップルソースやジャムを“さらに煮詰めた”濃縮版のようなもの。


リンゴをじっくり時間をかけて加熱し、水分をしっかり飛ばして作ります。
火を入れるほど果実の糖がキャラメル化し、色は濃い琥珀色から茶色に、味はコクのある深い甘さに変化。
バターと言っても、乳製品のバターは使いませんが、なめらかで濃厚な舌ざわりが「バターのよう」なことから、この名がついています。

 また、一般的に、『アップルバター』はジャムよりも砂糖の添加量を少なく仕上げることができ、リンゴ本来の自然な甘さを活かすことができます。また、リンゴ全体(皮を含む)を長時間煮詰めるため、おなかの調子を整える食物繊維のペクチンが多く保持され、消化を助けるなどの健康効果が期待できます。

このブログのレシピは糖分控えめ。ヘルシーでナチュラル派な人は、ぜひ、この『アップルバター』を作って欲しいです。

秋にアップルバターを作る楽しみ方

収穫したてのリンゴの風味が最高

スーパーで年中見かけるリンゴは、収穫後、特別な空気調節で長期間貯蔵される場合があります。この技術でリンゴを仮死状態に近い状態で保存するため、1年前のリンゴが店頭に並ぶという可能性もあります。それに比べて、秋にファームスタンドに並ぶリンゴや、家で収穫したリンゴは、香り・酸味・甘みのバランスが突出していて、正に旬の状態でリンゴを味わう事が出来ます。

余ったリンゴの“保存食”として最適

秋の時期、おうちやファームスタンドでリンゴが大量に手に入ったら、じっくり煮詰めていく『アップルバター』は、
食べきれないリンゴを冬まで楽しめる保存食としてぴったり。

スパイスの香りが“ホリデー気分”を運んでくれる

『アップルバター』に、シナモン、ジンジャー、ナツメグなどの体を温めるスパイスを入れると、スロークッカーでじっくり煮込んでいる間、家中がシナモンアップルの香りで満たされ、一気に秋冬の香りに包み込まれます。スパイスの香りが、何かと忙しいホリデーシーズンに落ち着きを取り戻してくれるようです。

④ 手作りのアップルバターがギフトになる

スロークッカーで、多めにアップルバターを作って、小さな小瓶に詰めてデコレーションすれば、心のこもったホリデーギフトに早変わり。受け取った人の笑顔が浮かびます。

アメリカの加熱調理に向いたリンゴ

アメリカには、200種類以上のリンゴの品種があるそうです。先日スーパーに行ったら、王道を行く「フジ」や、最近人気の「ハニークリスプ」などの他、聞いたこともない新しい様々なリンゴが並んでいました。

そこで、特に、『アップルバター』など、加熱処理に向いたリンゴ3種類を紹介します。

  • ガラ (Gala)
  • レッドデリシャス (Red Delicious
  • ゴールデン・デリシャス (Golden Delicious

なぜこのリンゴかというと、

①アメリカのスーパーで手に入りやすい、ポピュラーな品種

②糖度が他のリンゴよりも高めなので、必要以上の糖分を加えないでも、リンゴの自然の甘みを楽しめる

(*りんごの酸味チャートを見つけました。リンゴを選ぶ際の参考にどうぞ。)

③他のリンゴに比べて、シャキシャキ感よりも、柔らかな感触が特徴なので、生食よりも加熱した方が、リンゴの味が楽しめる

以上の理由でアメリカに出回るリンゴ3種を選んでみました。

その他にも、東海岸の方では、マッキントッシュ(Mclntosh)というリンゴもアップルバターに向いているそうですが、オレゴンではあまり見たことがありません。

また、スーパーにはあまり出回らないけれど、地元のファームスタンドやU-pickで見かけたら、ラッキーなリンゴの品種がジョナゴールド(Jonagold)です。
これは、ジョナサン (Jonathan)*日本では紅玉にあたるリンゴと、ゴールデンデリシャス (Golden Delicious )が交配された種類で、加熱リンゴに向いています。

このリンゴはほんの一例ですが、『アップルバター』を作る際に、いくつかの種類のリンゴをミックスして作ってみるのもおすすめです。

簡単!スロークッカー『アップルバター』レシピ

それではさっそく、糖分控えめ、スロークッカーで作る簡単レシピです。

材料 (約500~700㎖分)4ozの一番小さなメイソンジャー4-6個分

・リンゴ ...約1.5kg (約6~8個)
・レモン汁 ...大さじ1~2(味を占める&変色防止)
・シナモン ...小さじ1~2
・ジンジャーパウダー ...小さじ1/3
*スパイスはお好みで調節してください。あれば、パンプキンスパイスもおすすめです
・塩 ...ひとつまみ
・甘み ...大さじ2~4程度(仕上がりは酸っぱめなので、甘さが好きな人は調節してください)
*メープルシロップ、ブラウンシュガー、ハニーなどお好みで甘みをつけてください

作り方

STEP
りんごの皮と芯を取り、ざく切りにします

皮つきでもOK。なめらかにしあげたいなら皮をむきます。

STEP
すべての材料をスロークッカーに入れて混ぜます

水やジュースは加えなくてもリンゴの水分で十分ですが、必要に応じで足してください

STEP
スロークッカーLowモードで6~8時間

・ここまでできたら、ふたをして放置でOK.
・時々かき混ぜて、リンゴが段々キャラメル色になるのを確認します
・さらになめらかに仕上げたい場合はハンドブレンダーなどを使うとグット
・まだ水っぽければ、ふたを取ってさらに水分をゆっくり飛ばしていきます
・木べらで混ぜて、もったりとした濃いキャラメル色になっていれば完成!

STEP
熱いうちに保存

・出来上がったらすぐに、煮沸消毒した容器にいれます
・このレシピは砂糖控えめなので、冷蔵で保存約2~3週間
・食べきれない場合は、冷凍も可能

アップルバターおすすめの食べ方

・トーストにつけて朝食やスナックに

・ヨーグルトやオートミールに混ぜて

・お肉料理のマリネードに

色々な食べ方がありますが、私は、ゴートチーズやブルーチーズなど、癖の強いチーズと一緒にクラッカーにのせていただきます。ホリデーシーズン中の集まりの時などの、おしゃれなアペタイザーになること間違いなし。

まとめ

このブログでは、秋におすすめの、スロークッカーで作る甘さ控えめ『アップルバター』のレシピと、加熱調理に向いているアメリカのリンゴを紹介しました。

それぞれリンゴにも個性があるので、どんな方法で食すかによって、アメリカのリンゴを選んでみるのもいいですね。
ぜひ、この秋スロークッカーを使って、ゆっくりじっくりスパイスと一緒にリンゴを煮て、秋色の甘酸っぱい『アップルバター』を楽しんでみてくださいね。

それでは、オレゴンから愛を込めて、

Until the next time !

さやリンでした。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

さやリンのアバター さやリン 心を育てるガーデナー

アメリカ南オレゴンにあるメディカルハーブ会社の薬草園で、ヘッドガーデナー20年のさやリンが、現代版、ターシャテューダーさんを目指して、オレゴンの自然や、ハーブや植物、そしてEQ絵本講師®として、大好きな絵本で心を育むお手伝いをしています。

目次