Hello & Welcome ! 皆さんこんにちは。
オレゴンから、【心を育てるガーデナー】のさやリンです。
Dear Naturalist~自然を愛する人達へというポッドキャスト番組で、
自然に寄り添った暮らしをしている世界中のナチュラリストさんをインタビューしています。

2024年12月20日配信のDear Naturalist ナチュラリストさんは、茨城県那珂市で「しどり園芸」をご夫婦で営んでいる花農家の市橋有紀子(いちはしゆきこ)さんです。
今回は、鉢物生産の他に、2年前から始められたという、「織りなす~Orinasu」ブランドの
エディブルフラワーの栽培についてお話をお聞きしました。
このブログやポッドキャストでお伝えしている内容は、あくまで教育目的であり、医療や治療を目的としたものではありません。健康や症状について気になる点がある場合は、必ず医師免許を有する専門家にご相談ください。
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今月のナチュラリストさん紹介
Dear Naturalist 2024年最後のエピソード#118 のゲストは、
花と人、花と食、エディブルフラワーが織りなす地域循環~市橋有紀子(いちはしゆきこ)さん

茨城県那珂市で花農家「しどり園芸」の市橋有紀子(いちはしゆきこ)さんは、12年前に新規就農をされた旦那様と一緒に家族経営の鉢物生産の農家を始められました。通常のサイネリア、カーネーションやシクラメンの鉢物販売のほか、地元の幼稚園や小学校での花育教室にも力を入れるなど、地元との繋がりを大切にした活動をされています。また2年前から、新たにエディブルフラワー栽培の「o-ri-na-su」ブランドを始動、食用花の栽培及び、販売を始められました。
エピソード#118のハイライト
園芸用鉢物販売と並行して、エディブルフラワーを栽培することになったきっかけは?
(8分25秒~)
お花はそこにあるだけで、存在感や空気が変わったり、優しい気持ちになれたり、お花に携わる仕事を長年する中で、植物の恩恵を日々感じていましたが、「しどり園芸」で新しい分野の開拓を模索していた時に、数々の偶然が重なって、エディブルフラワーとの衝撃的な出会いがあり、それを実際に取り入れてみて、とってもハッピーな気持ちになれたんです。お花をただ愛でるだけではない別の楽しさを発見し、必然的に食べるお花の栽培、販売を始めることになりました。
エディブルフラワー栽培と園芸鉢物栽培との違い(12分30秒~)
「しどり園芸」では、どんなエディブルフラワーを栽培しているのか?(19分25秒~)
エディブルフラワーの販売を通して地域の繋がりがどのように変化していったのか?(34分37秒~)

エディブルフラワーとは
エディブルフラワーとはその名の通り、
「Edible =食べられる」「Flower=お花」、つまり『食べられるお花』のことです。
ヨーロッパではハーブや野菜と共に、日常的に使われるというエディブルフラワーですが、日本ではレストランなどで使用されるようになったものの、まだまだ一般家庭にはその楽しみ方が、浸透していないような気がします。
しかしながら、私たちは日常、ブロッコリーやカリフラワー、菜の花などのお花の蕾を食しているし、茗荷も実はお花の蕾の部分を食べます。
花の茎やつぼみ、花そのものを食べる野菜を“花菜類”(かさいるい)と専門用語では呼ぶようですが、
菊の花のように、お花をそのまま食べるとなると、まだまだ一般家庭ではエディブルフラワーの取り入れ方を知らない人も多いのではないでしょうか?

エディブルフラワーを食べるメリット
栄養価が高い
実は、お花には意外にも豊富な栄養が含まれていることをご存じでしょうか?特にビタミンやミネラルがたっぷりで、体に嬉しい成分がたくさん詰まっています。太陽の光をたっぷり浴びて咲く美しい花々を思い浮かべると、その栄養価の高さも納得できますよね。ほんの少し取り入れるだけでも十分な栄養を摂ることができますので、食べ過ぎには気をつけながら楽しんでみてくださいね。
愛でる事で気分が上がる
お皿の上に色とりどりの花があるだけで、気分が明るくなりませんか?視覚的な美しさは、幸福感を高め、リラックス効果をもたらします。また、エディブルフラワーを使った料理やドリンクを楽しむことは、食事をアートのように楽しむひとときになります。
普段のサラダやデザートにエディブルフラワーを添えるだけで、おしゃれなカフェのような気分を味わえるので、マンネリのお料理も、あっという間に華やかさが加わります。

エディブルフラワーの安全性
通常、店頭販売されているエディブルフラワーは、安全性を確保するため、無農薬または低農薬で栽培されることが求められています。また、農産物の表示に関しては、「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」があり、エディブルフラワーの生産者は、このガイドラインを参考に、安全で適切な栽培・表示を行うことが推奨されます。
以上がエディブルフラワーを食べるメリットですが、もし家庭菜園の好きな方は、野菜の栽培に、ぜひエディブルフラワーも加えて育ててみてはいかがでしょうか?ただし育てるポイントや注意点もありますので、まずその点をしっかり理解する必要があります。
ハウスで栽培しているエディブルフラワー
「しどり園芸」では、ハウスで年間を通してエディブルフラワーを栽培しているそうですが、それぞれのお花の咲く季節に合わせて、育てているそうです。
ビオラ、アリッサム、ペンタス、マリーゴールド、ストック、キンギョソウ、など十数種類のエディブルフラワーを現在栽培されているそうです。



エディブルフラワーの栽培について
好きな植物は?
有紀子さんのおすすめエディブルフラワーは、ビオラ(Viola spp.)

ビオラは、種類が豊富で、様々な色や形があって、使い方もそれぞれ。花びらだけを使ってもいいし、お花をそのまま丸ごと使う事も出来る。味も癖がないので、食べやすいお花です。サラダに入れたり、アイスキューブに入れたり、使い方も色々です。
アントシアニン(抗酸化作用・目の疲れを和らげる)
ビタミンC(免疫力アップ・美肌効果)
フラボノイド(抗炎症作用・血流改善)
食物繊維(腸内環境を整える)
特に、アントシアニンが豊富なため、目の健康維持や老化防止に役立つとされています。
5年後の未来像
「しどり園芸」の市橋有紀子さんの5年後の未来像
エディブルフラワーを更に一般の方にも広めていきたい。その為に、日常で食卓にもお花があるってこんなに豊かな気持ちになるんだなあと思ってもらえたり、お祝いの時などにエディブルフラワーを使ってもらえるように、これからもっと発信をしたり、ハウスでワークショップを開催するなどを自分の5年後の未来像になるようにしていきたいです。

まとめ
有紀子さんは、私がポッドキャスト番組を始めた頃のリスナーさんでした。私の小さな番組を見つけてくださり、そこから交流が始まって、それがご縁でコロナの規制が緩和された2022年の冬に、茨城の「しどり園芸」へ足を運び、ハウスのお花を見せていただきました。
そして、2025年の1月には、再び茨城県の那珂市を訪れて、有紀子さんとコラボで、エディブルフラワーで作るフラワーエッセンスのランチリトリートを開催。満員御礼の素晴らしい機会をいただきました。




お花で繋がるご縁は今もどんどん広がっています。
そして、これからはもっと一般の人へもエディブルフラワーの事を知ってもらい、一般の食卓に並ぶ日を増やしていけるよう、これからも有紀子さんの「o-ri-na-su」エディブルフラワーの活動を応援したいと思います。
それでは、オレゴンから愛を込めて、
Until the next time !
さやリンでした。
Dear Naturalist 自然を愛する人たちへ
花と人、花と食、エディブルフラワーが織りなす地域循環~市橋有紀子(いちはしゆきこ)さん