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Hello & Welcome ! 皆さんこんにちは。
アメリカの片田舎から、【心を育てるガーデナー】のさやリンです。
オレゴン発、暮らしに役立つ植物やハーブ活用法、心を育む絵本の事を発信しています。
私は、Herb Pharm というメディカルハーブのチンキ剤会社でガーデナーをしているのですが、
「薬に頼らず、ハーブで症状を緩和する方法はないですか?」とよく聞かれます。
先日もある知人から、ADHD(注意欠如・多動症)の診断を受けている子どもに、
「お医者さんの処方箋に頼る前に、何か自然な形でサポートできることはないだろうか?」
という相談を受けました。
そこで今回は、専門のハーバリストから教わった
脳の健康を支えるホリスティックな考え方とウェルネス習慣に焦点を当て、
これらの観点から脳とからだを整える3つのハーブをご紹介します。
【重要】 この記事は、私個人の経験とハーバリストからの知見に基づいた教育目的の情報提供です。医療行為、診断、または処方箋の代わりになるものではありません。ご自身の健康状態や治療に関しては、必ず専門の医師にご相談ください。

ADHD(注意欠如、多動症)とは
今回テーマとなっているADHD *Attention deficit hyperactivity disorder(注意欠如・多動症)について、
*参考データをもとに、まとめておきます。
ADHDは、発達障害(神経発達症)の一種です。症状は、主に以下の3つの特徴の組み合わせとして現れます。
不注意(注意欠如): 集中を持続することが困難、忘れっぽい、気が散りやすい
多動性 : じっとしていることが苦手、絶えず体を動かしてしまう、過度にしゃべりすぎる
衝動性 : 順番を待てない、他人の話を遮ってしまう、結果を考えずに行動してしまう
科学的見解では、ADHDは性格や育て方の問題ではなく、60~80%が生まれつきの脳の特性である遺伝的要因といわれていますが、非遺伝的な環境要因(食事やストレスなど)もADHDの症状の出方に影響を与えるとして重要視されています。
ADHD、世界の有病率
ADHDは決して珍しい発達障害ではなく、身近な問題でもあります。近年、診断数の増加とともに社会的な認知度も高まっていて、適切な理解と支援によって、その特性を強みに変えて社会生活をされている人もいます。
以下が、有病率のデータです。
子どもの有病率 : 約5~7%(40人のクラスに2~3人程度)
大人の有病率 : 約2.5~4%(50人の従業員の中に1~2人程度)
【情報出典/参考データ】
CDC アメリカ疾病予防管理センター(英語)
ADHDの割合は?日本と世界の最新データを徹底解説

脳に作用するハーブを飲む前の、ホリスティックな考え方
一般に、ADHDの症状を和らげ、認知機能、記憶、集中力をサポートする「スマートハーブ」とも呼ばれる代表が、
- バコパ Bacopa
- ゴツコラ Gotu kola
- ライオンズメイン(ヤマブシタケ)Lion’s mane
- ギンコ (イチョウの葉)Ginkgo
- ローズマリー Rosemary
などですが、個人の体質、年齢、その人特有のパターンを考慮に入れ、適切なハーブを選ぶ必要があります。
また、これらのハーブは医師の処方薬の代用ではないので、Aの症状=Bのハーブという単純な方程式で解決できないため、安易に「ADHDに良いハーブ」という情報にすぐ飛びつくことはおすすめしません。
これらのことを含めて、専門のハーバリストから聞いた
脳に直接作用するハーブを試すだけでなく、違う角度で自分の体に向き合うホリスティックな考え方を以下まとめてみました。

臓器の健康が脳の土台を整える
私たちの心や脳の状態は、体のさまざまな臓器と深くつながっています。これは、ホリスティックな考え方の基本で、エビデンスベースでも裏付けられています。ここでは、脳と関係する3つの体の機能についてお伝えします。
1.腸内環境を整える
腸が「第二の脳」と呼ばれているのをご存じですか?
腸には約1億個以上の神経細胞があり、腸内細菌は、私たちが食べたものを分解する過程で、気分を左右する神経伝達物質(セロトニンなど)の材料を作り出しています。これらの物質が血液に乗って脳に届くことで、私たちの気分を安定させ、集中力を高めたり、ストレスに対する反応を調整したりといった大切な役割を果たしているのです。
普段食べている食事の見直しをして、腸内環境を整えることが、脳の健康にも繋がって行きます。
腸を整える発酵食品:
味噌、納豆、甘酒、ぬか漬け、またはヨーグルトやザワークラウトや、食物繊維を多く含む食品を取って、腸内環境を整えることが、脳や心によい影響を及ぼします。
補足:腸内環境を整える食品とは別に、青魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸(DHA/EPA)は、脳の神経細胞の構成要素であり、強力な抗炎症作用を持ちます。特に集中力や気分の不安定さには炎症が関与している可能性もあるため、積極的に魚やサプリメントから摂取することが、ホリスティックな脳の健康サポートという点では欠かせない食品項目です。
2.肝臓のデトックス作用
肝臓は、解毒・代謝・ホルモン調整を司る重要な臓器です。
血液中の毒素や老廃物が適切に処理されないと、脳にも影響が出ます。また、ストレスホルモン(コルチゾール)の調節にも関与しているため、慢性的な肝臓の疲労は、集中できない・イライラ・疲労感を引き起こしやすいと言われるので、肝臓に負担をかげず、解毒(デトックス)をサポートする生活習慣と行動を心がけましょう。
簡単に出来るアプローチとして、
十分な睡眠 : 肝臓は睡眠中に最も活発に修復と解毒を行います。質の良い睡眠を確保することが、最大の労わりになります。
リラックスタイムの確保 : ストレスはコルチゾールなどのストレスホルモンを増やし、肝臓の代謝負担を増大させます。意識的に横になる、瞑想をする、深呼吸をするなど、リラックスする時間を設けることが、肝臓の負担軽減に繋がります。
肝臓の最大の仕事の一つがアルコールの分解です。アルコール摂取を控えることが、肝臓に休息を与える最も直接的な方法です。
3.自律神経系が「臓器」をコントロールする
自律神経系は、臓器ではありませんが、心臓、肺、消化管(腸や胃)、肝臓、血管など、すべての内臓や腺の働きを制御しています。
このため、自律神経系が乱れると、腸の動き(消化)、心臓の鼓動、肝臓の代謝といった、さまざまな臓器の働きに影響が出るので、自律神経の「休息モード」である副交感神経をサポートすることで、心の安定につながります。
副交感神経を活性化させる最も簡単な方法として、
深呼吸
特に、「吐く」ことに意識を集中させます。吸う時間よりも吐く時間を長くすることで、自然に副交感神経が優位になります。
副交感神経は、睡眠中に最も活発に体を回復させるので、太陽の光を浴びることで、自律神経のリズムが整い、夜間の副交感神経の働き(=睡眠の質)が向上します。また、寝る前のスマートフォンやパソコンの使用を避け、温かいハーブティーを飲む、読書をするなど、リラックスできる習慣を取り入れましょう。

日常生活とウェルネス活動の見直し
いくら脳に良いと言われるハーブや薬を摂っても、夜更かしやジャンクフード漬けの生活を送っていては効果は半減してしまいます。まず、生活習慣を見直して、お金をかけずにできるウェルネス活動を取り入れましょう。
- 規則正しい生活
:早寝早起き、食事時間など、基本の習慣を続けることが、まずはウエルネスの第一歩です。 - 活動的なアクティビティ
: 外で走る、ダンスをする、ヨガをするなど、体を動かす活動を増やす。 - 自然との繋がり
: 自然の中に出て森林浴をしたり、アウトドアを楽しむ。 - リラックスできる時間を増やす
:瞑想はとても効果的な方法ですが、子供の場合は絵本の読み聞かせの音読をすることも、リラックス状態の時に出るアルファ波を出しやすく、親子双方の心身にも有効です。
ADHDの個性を「強み」として捉える
これはあまり一般には考えないことかもしれませんが、ADHDの個性は「欠点の裏にある強み」という両面性を持ちます。落ち着きがないという「できないこと」だけでなく、「突出した才能がある」という側面があるので、興味のあることを見つけてあげれば、一つの事に集中する時間が作れます。
ADHD傾向の人の強み
- ハイパーフォーカス(超集中)型になる
- 創造性・発想力が高い
- 「好きなこと」「意味を感じること」に対しては驚くほどの集中力・吸収力を発揮する
こういった資質を活かして、
研究、アート、音楽、プログラミング、ガーデニングなど、細部へのこだわりが必要な職種について、成功する人もいます。
私の子どものクラスにも、絵を描くことが非常に得意で、それに関しては驚くほどの集中力を発揮する子がいます。また、以前ガーデニングのクラスをした際、他の子が安全なモチーフを描くなか、ADHDの傾向を持つ男の子が制限のない想像力で絵を描いてくれたことがありました。

ハーバリストが推奨する「脳とからだ」を整えるハーブ
以上のホリスティックな考え方をまとめると、ハーブは脳だけに働くのではなく、腸・肝臓・自律神経など、わたしたちの“からだ全体の働き”と関わっているという結論に至ります。
このアプローチに基づき、専門のハーバリストから教えてもらったハーブを3つご紹介します。
1. ライオンズメイン(山伏茸 – やまぶしたけ)Lion’s Mane
- 作用:
ADHDの症状を緩和する「スマートハーブ」として、冒頭で紹介したキノコですが、脳の活性化に加え、腸内バリアの保護や腸内の炎症を抑える作用を持つ研究があります。 - 取り方:
ライオンズメインは調理して食べると、ロブスターのような食感で、美味しくいただけます。調理して食べても薬用の効能を期待できますが、サプリメントやチンキ剤は、有効成分を高濃度に抽出・濃縮しているので、毎日継続的に一定の効能を期待する場合、一般的な料理で食べるキノコの量よりも、抽出されたサプリメントの方が効率的です。

Herb Pharm/マッシュルームブランド
ライオンズメイン+レイシカプセル
育てる工程からカプセルにするまでのプロセスをすべて行っていて、信頼性のある商品です。Herb Pharmのウエブサイトから買うよりもアマゾンUSからの方が安いので、こちらのリンクを参考に。
Mushroom Wellness Organic 90 Vegan Capsules
2. タンポポ(ダンデライオン)Dandelion
- 作用:
ハーブの世界では、肝臓と消化に働く代表格であり、知り合いのハーバリストが最も推すハーブの一つです。肝臓が元気になると、集中力や情緒の安定にも良い影響をもたらします。 - 取り方:
タンポポコーヒーのように根っこだけを焙煎して加工されたものよりも、メディカルハーブとして、根や地上部全てを抽出したチンキ剤として取るのがおすすめです。アルコールでなはく、グリセリン抽出のチンキ剤は甘くて飲みやすいです。

Herb Pharmブランド。
アメリカではチンキ剤トップの会社で、ダンデライオンは、種から収穫まで農場でおこない、チンキ剤もそこからほど近い工場で商品化されます。使いやすさでは、アルコールフリー、グリセリンのティンクチャーをおすすめします。
Certified Organic Dandelion Liquid Extract
Alcohol-Free Glycerite, 1 Fl Oz
3. カモミール Chamomile 又は レモンバーム Lemon balm
- 作用:
神経系の鎮静作用があることで知られている二つのハーブですが、同時に消化を助ける作用もあります。
「胃腸が弱い」「ストレスで消化が落ちる」といったADHDの方にしばしば見られる体質に対し、消化と神経の両方に届くため、一石二鳥です。 - 取り方:
お茶として飲みやすい味なので、ティーバック、または量り売りの乾燥ハーブを購入して飲んでみてください。

レモンバームとカモミールの他に、飲みやすい味のハーブがブレンドされているので、美味しく飲めるハーブティーです。
Chamomile Herbal Tea with Lemon Balm, Rooibos, Cinnamon, Anise, Orange Pieces, Linden Petals, Verbena & Passion Flower –
Zero Caffeine –(25 Tea Bags)
まとめ
長年、薬用ハーブを扱う仕事に携わってきた私にとって、ハーブは魅力的な選択肢の一つです。でも、ハーブはあくまで補助的な役割なので、ストレスを緩和し、集中力を高めたい場合、脳を活性化すると言われるハーブのみに頼るのではなく、腸・肝臓・自律神経といった「からだ全体の土台」を整えるホリスティックな方法も試してみるのはいかがでしょうか?
まず、「脳とからだ」を整えるハーブ」を取り入れるアプローチから始め、その上で、「バコパ」などのハーブをサプリとして検討する、という多角的な視点を持つことが大切だと、知り合いのハーバリストが教えてくれました。
最後に、ADHDの特徴を「欠けていること」ではなく、高い創造性、超集中力を持つという「得意な事」を見つけて伸ばすことも、ホリスティックな考え方の一つです。
それでは、オレゴンから愛を込めて、
Until the next time !
さやリンでした。




