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自然と共存する小さな工夫、小鳥が窓にぶつかってしまったときの対処法

Hello & Welcome ! 皆さんこんにちは。

アメリカの片田舎から、【心を育てるガーデナー】のさやリンです。

オレゴン発、暮らしに役立つ植物やハーブ活用法、心を育む絵本の事を発信しています。

冬の訪れを感じる今日この頃。ここ南オレゴンは冬の間、かなりの頻度で霧が発生します。天気予報は晴れなのに、深い霧がかかって一日太陽が見れない日もしょっちゅうです。

今日のブログも、そんな霧のかかった午後に起こった出来事。

オレゴンの田舎だから、ではなくきっと都会でも起こりうる野生の小鳥の事件。そこで今日は、私の体験談から自然と共存する小さな工夫についてをブログで紹介します。

目次

小鳥が家の窓に激突事件

昨日、おうちでブログの記事を書いていたら、突然 「ドン!!」という音がして、その音のした窓を見ると、小さな羽が空に舞っているのを発見。これはまた小鳥が窓に激突したに違いない!

急いで外に出てみると、地面にただずんで、動かない小鳥がいました。

そっと近寄ってみたら、その小鳥は飛び立つことをせず、そこにただずむだけ。

生きてる!とほっとしたのもつかの間、

さらに様子をうかがってみると、その小鳥は右目から血を流していました。おそらく衝突の衝撃で、細胞の血管が切れたに違いありません。

その時、瞬時に思ったのは、「もうこの小鳥はだめかもしれない」…….

でもなんとか救いたいと思って、そっとその小鳥を拾い上げたら、ちょっと抵抗して、飛ぼうとしたけれど、脳しんとうをおこしている小鳥は、地面に落着。

どうしたものだろうか、と途方に暮れながらとりあえずその小鳥を地面から救い上げて安全な場所へ移動。私の手のひらの中にいる小鳥は、じっとして動かない。でも少し手の圧力をかけると、抵抗してしまうので、そっと両手のひらで小鳥を包み込んで様子を見ることにしました。

そのうち息子もやってきて、「とりあえず外は寒いからおうちにいれてあげようよ」と心配な様子。うちには猫がいるので、その小鳥が暴れて逃げるのは、一番危険です。

しばらくは、安全なポーチに行って、私の手の中で小鳥を観察することにしました。

もしかしたら人間の臭いをつけたらダメなんじゃないか?

口をパクパクしてきたからお水が欲しいのかな?

動物団体へ連絡した方がいいかな?

どうしたらよいかインターネットですぐに情報を得ることもできたのだけれど、まずは小鳥を見守ることに。

その小鳥はとっても温かく、「生きている証」を手のぬくもりで感じながら、ただただその小鳥を手で包んで、激突した頭を優しく撫でてあげられるだけ。

5分くらいたったでしょうか?小鳥が首を左右にゆっくり動き始め、口を開けたり閉じたりし始めました。そのうちに充血して真っ赤だった右目の黒目の部分が見えるようになってきました。

「ダメかも」「大丈夫かもしれない」って希望に変わって、包んでいた片手を外し、今度は手のひらに小鳥が乗っかる感じで見守っていると、パタパタパタパタ…….

ここはどこだ?

何が起こったんだ?って顔をして、

その小鳥は、空に向かって羽ばたいて飛び立っていきました。おそらくまだ全回復をしていない小鳥だから、遠くへは元気に飛べないはず。

どうか安全な木の陰に着地して、その日が過ごせますように。

オレゴンに住むバックヤードバード

オレゴンは、自然が多い事で知られていますが、普段、家で見られる鳥の種類は、およそ30~40種類と言われています。ちなみに、私の家の窓に衝突した小鳥は、

Golden-crowned Sparrow(ゴールデンクラウンドスパロー)

日本名は「キガシラスズメ(金冠雀)」

オレゴンの40%をしめる雀の仲間である、ゴールデンクラウンドスパロー(金冠雀)は、毎年オレゴンの北から南へ渡る渡り鳥だそうです。私の住むエリアでは、秋から冬にかけて見られるそうなので、窓に当たってしまった金冠雀は、この冬を南オレゴンで過ごす為に来たのでしょう。

そして、金冠雀は主に種を食べるそうなので、家で種になったお花などは春まで切らずに小鳥に提供する。または、バードフィーダーを買って、ひまわりの種、アワ、などが入った小鳥の餌を与えるのもいいですね。

特に金冠雀は、地面又は台の上で餌を食べることを好むため、台上のフィーダーが良いそうです。

調べていておもしろかったのは、金冠雀は性格がおとなしい為、フィーダーで食べる際に、他の元気の良い鳥に割り込まれたり、押されてしまう事もあるとか。

そして、さらに驚いたのが、金冠雀の寿命は、少なくとも10年は生きるそうです。きっと私が救った金冠雀も長生きしてくれることを祈っています。

もし、オレゴンの鳥についてもっと情報が欲しい人は、Avian Reportというサイトをお勧めします。(英語ですが、イラストや写真が沢山載っていて、鳥の鳴く声のオーディオも聞くことができます)

小鳥が窓にぶつかってしまったときの対処法

私の小鳥が窓にぶつかった事件の結末は、また飛び立っていった、という所で完結しましたが、今後またこのような事が起こった時の対処法を色々と調べてみました。

まず、窓に激突した小鳥を目撃したら、

1.そっと近づいて、生命の確認をする

鳥が驚いてさらに体力を消耗しないよう、静かに近づきましょう。鳥が呼吸しているか確認し、呼吸がある場合は気絶しているだけの可能性があります。

2.安全な場所へ移動

手袋やタオルを使って、または綺麗な手で拾い上げ、危険の少ない場所に移します。

▶大型の鳥の場合は特に、抵抗した際にくちばしでつつかれるなどして、自分の手が傷つくおそれがあるので、手袋をした方が良いでしょう。また素手の場合は、綺麗な手で対処すること。そして鳥を扱った後は必ず石鹸で手を洗いましょう。

▶地面で気絶している鳥をそのままにしておくと、猫などにさらわれてしまう危険があるので、飛べない鳥をまず安全な場所へ移動してください。

3.回復の時間を与える

鳥を暗く静かな場所に置き、回復の時間を与えます。可能であれば、通気性の良い箱(靴箱など)に柔らかい布を敷いて保護してください。暗くすると、鳥はあばれませんので、暗くして確保してください。

▶その際に、水やえさを無理に与えない事。

4.対処不可能の場合は、専門家に相談

しばらくしてから、そっと箱を開けてみて、まだ回復がないようなら、2,3時間様子をみましょう。それでも鳥が飛べなかったり、ケガをしている場合は、近くの動物保護団体や野生動物リハビリセンターに連絡してください。

▶箱を開ける際は、鳥が突然飛び出る可能性もあるので、慎重に。

▶もし、小鳥が箱の中で回復の兆しを見せて放鳥をする場合は、まだ日が明るい時間帯にしましょう。もしすぐに日が暮れてしまう場合は、小鳥を一晩保護をしてから次の日の朝に逃がしてあげましょう。

小鳥が窓にぶつからないようにする予防策

小鳥が窓にぶつかる原因は、窓ガラスに映る空や木々の反射です。

これを防ぐための簡単な私たちができる工夫を取り入れてみましょう。

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1.窓にステッカーを貼る

鳥が反射を見てしまわないよう、ガラスに特殊なステッカーをつけると効果的です。


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窓に特別に設計された反射材が紫外線を反射し、鳥への光る警告サインとして機能します。普段はすりガラスやエッチングされたガラスのように見えます。スノーフレークの他に葉っぱや鳥のデザインもあり。

WINDOWALERT Made in The USA、Oregon

2.UV反射フィルムを使用

人間には見えにくいですが、鳥にははっきり見える紫外線反射フィルムがおすすめです。

おすすめアイテム:Daytime Mirror Reflective Heat Control UV Sun Blocking Non-Adhesive Static Cling Window Tint for Home

UVブロックと熱を制御 - この反射ウィンドウフィルムは、太陽光をブロックし、紫外線の90%と赤外線の85%を遮断するように設計されています。

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3.カーテンやブラインドを活用

窓の内側からでも、カーテンやブラインドを下ろしておくと反射を減らせます。



4.窓にスクリーンやネットを取り付け

万が一鳥が窓に向かって飛んでも、クッションとなって衝撃を和らげる効果があります。



5.鳥が見える場所の調整

餌場や水浴び場を窓の近くに設置する際は、衝突リスクを減らすための配置が重要です。


3フィート(90センチ)以内に設置する

窓に非常に近い場所に設置すると、小鳥が窓の反射に気づかないうちに勢いよく飛び込むことが減ります。飛ぶ距離が短いため、衝突しても速度が抑えられるためです。

30フィート(9メートル)以上離れた場所に設置する

窓から十分な距離を取ることで、鳥が衝突するリスクを大幅に軽減できます。遠くから窓を見ても、反射が背景と同化するため、小鳥にとって障害物として認識しやすくなります。

設置時の注意点
  • 餌台や水浴び場の近くに反射の強い物を置かないようにしましょう。
  • 餌台や水場を木や低木の近くに設置すると、鳥が安全に移動できる避難場所を確保できます。
  • 季節に応じて設置場所を見直し、小鳥の行動や窓の状況に合わせて調整することも効果的です。
これらの工夫を取り入れることで、窓への衝突事故を減らしながら、鳥たちが安心して利用できる環境を作ることができます。

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細方のバードフィーダーは、リスを防ぎ、ハチドリをはじめ、スズメなど沢山の種類の鳥に使用できます。

まとめ

私の家で、小鳥が窓にぶつかった事件の結末は、また飛び立って行った、という所で完結しましたが、

今後も小鳥の事故が少しでも減るように、窓にぶつかってしまった鳥への適切な対処と、未来の衝突を防ぐための対策をぜひ取り入れてみてください。

私たちの小さな工夫で、小鳥たちの命を守ることができます。

たしかに、すべての生き物を救うことは難しいけれど、こうして、命や、生きるとは?という事を、この体験を通して私も子供も教えてもらいました。

自然と共存する暮らしは、私たち自身の心も豊かにしてくれるはずです。

今日からできることを始めてみませんか?

それでは、オレゴンから愛を込めて、

Until the next time !

さやリンでした。

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