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今月のナチュラリストさん : カナダの星読みハーバリスト

Hello & Welcome !  皆さんこんにちは。

オレゴンから、【心を育てるガーデナー】のさやリンです。

Dear Naturalist~自然を愛する人達へというポッドキャスト番組で、

自然に寄り添った暮らしをしている世界中のナチュラリストさんをインタビューしています。

Dear Naturalist ポッドキャストを聴いてみる

今月は、番組内でハーバリストさんを特集をしようと何か月前から決めていて、さて誰をお呼びしようかなと思っていたところ、導かれるかのようにご縁が繋がって、カナダ在住のハーバリストさんにお話をお聞きすることができました。カナダのナチュラリストさんにインタビューをするのは、今回が4人目。エピソードでは、海外のハーバリストとしての位置づけについてを前編で、そして現在活動の中心であるメディカル西洋占星術については後編でご紹介しています。

このブログやポッドキャストでお話している事は、あくまで教育目的としてであり、医療の治療目的ではありませんので、

気になる方は必ず医師免許などを持つ専門家へご相談ください。

目次

今月のナチュラリストさん紹介

カナダの星読みハーバリストAKINAさん

Dear Naturalist エピソード115, 116にゲストは、

カナダ在住の西洋占星術師 (メディカルアストロロジスト/Medical Astrologist)であり、植物療法士(クリニカルハーバリストClinical Herbalist資格習得の為、現在ビクトリアのバンクーバー島にあるパシフィック・リムカレッジ(Pacific Rim College) で学生生活を送りながら、星読みハーバリストとしても活動されているハーブ魔女AKINAさんです。

AKINAさんが、カナダにたどり着くまでと、ハーバリストを目指すことになった理由。

もともと植物療法士に興味があったAKINAさんは、まずオーストラリアのナチュロパスの学校を選択をしますが、ちょうどその頃、コロナの影響で授業がすべてオンラインに切り替わります。その状況下で1年ほど授業を受けていたAKINAさんですが、ハーブを直接触れられない事にとても不自由さを感じ、5年間ビザの期限があったにも関わらず、一旦は、オーストラリアの学校をお休みしていた時に、メキシコ人の友人からの一言が新たな道のりへと繋げて行きます。

その人は魔女みたいな感じの人で、西洋占星術も読むし、ホメオパシーも使うし、シャーマンみたいなこともする、エネルギーヒーリングで体を治す知り合いがいるんですけど、その人が今メキシコは国境空いてるからおいでよって。それでメキシコに飛ぶことになったわけです。そこでその友人からいろいろ学ばせてもらったというのもありますし、その人がお金は要らないからあなたのこと直してあげるって言ってくれて、私のアトピーや精神の上がり下がりとか。あと子宮疾患を沢山持ってたんですけど、その人の治療を受けて、それが一気に治り、

AKINA

もう私はこの道に進むしかないんだっていうのをすごい強く思って、

メキシコにいるたくさんの薬草を使う植物療法士の住んでるところに行っては、学ばさせてもらって、それが終わったと思ったら、次のところへ行って、そこでファームを手伝いながら、現地の伝統医療を学んでということをしてました。

Photo credit to AKINA

メキシコで、7、8か月ほど、バックパッカーの旅をしながら現地で学んでいたAKINAさんに、友人のお母さんと呼んでる魔女の人に、

「お前は疲れてるから、私たちの湖のほとりの別荘で、、二週間ぐらい行って今後どうするか考えてこい」と言われて送り込まれ、現地の人達からも、「メキシコの伝統医学を勉強しても、先進国の人に対してそれを使って治療しようってなるとやっぱり受け入れてもらえない」って言われたんですね。「どこか先進国で資格を持っていると、それが盾になって、それでお客さんの信用も得れるから、とりあえず一回先進国に戻って資格を取ってこい」って言われたんですよ。

AKINA

カナダに行くっていうことは、全く自分の人生には想像してなかったんですけど、結局パシフィック・リムカレッジ(Pacific Rim College)のある、カナダのビクトリアに行き着いたというのが道のりになります。

海外の植物療法士(クリニカルハーバリスト)について

現在、クリニカルハーバリストの資格取得のためにパシフィック・リムカレッジで、学んでいるAKINAさんから、お聞きしたことをポイントを絞って紹介します。

カナダのパシフィック・リムカレッジでは、どんなことを勉強しているんですか?

クリニカルハーバリストの授業では、科学的な側面を勉強するのと、プラスしてフラワーエッセンスとか植物と瞑想する方法とか。あとは、実際に植物を育てて観察したり。あと私がやってるメディカル占星術もこの学校のカリキュラムでした。

私たちが勉強するハーブは、250種類ぐらいあって、 そこの領域に行くとなんて薬効だけでなく、エネルギー的特性(温性・冷性、筋肉の収縮・リラックス作用など)そのハーブの個性みたいなのも覚えていかないといけないので、それを学ぶには本当に植物が好きで、薬草に魅せられるっていう人でないと、250種類ものハーブの知識を頭に入れたいと思わないんじゃないかな。なので、この学校には常に一歩先の学びを求めている、本当にオタクみたいな人ばっかりが集まっている感じです。

一般に「ハーバリスト」という肩書の人は沢山いますが、「ハーバリスト」と「クリニカルハーバリスト」の違いを説明していただけますか?

ハーバリストって、誰でもなれるんですよね。要するに、自分の家庭で伝統的に引き継がれてきたおばあちゃんの知恵みたいなのを知っていて、その薬草を使って治せるっていうのをハーバーリストと呼んだりとか。あとは、薬草を育ててる人をハーバリストって呼んだり、いわばあだな名みたいなもんですよね。だから、誰でも名乗れるんですけど、クリニカルハーバーリストは別で、日本で言う漢方医や漢方薬局の調剤師に似ていて、患者さんをその臨床で見るので、医学的な知識とか、科学的な事も全て勉強してる人たちをクリニカルハーバリストって言います。具体的には、コンサルテーションを通じて患者の症状を把握し、ハーブティー、カプセル、チンキ剤などを調合し、根本的な健康改善をおすすめできますが、医師免許でない為、患者さんに薬を処方するというような行為はできません。

Photo credit to AKINA

資格と団体認定

クリニカルハーバリストになるためには、パシフィック・リムカレッジなどの専門教育機関でそのコースを修了し、各国や地域ごとのハーバリスト団体の認定を受ける必要があります。これらの資格を取得することにより、英語圏内であれば、各国の団体に資格を申請することができ、登録後はクリニカルハーバリストの活動が可能になります。

AKINAさんのお住いのカナダでは、

  • Canadian Herbalist Association of British Columbia (CHA of BC) カナダ西部を中心とした団体
  • Ontario Herbalists Association (OHA) オンタリオ州を中心とする団体
  • Herbalist Association of Nova Scotia (HANS) ノバスコシア州に拠点を置く団体

などの団体があり、州ごとに認定や規制が異なるため、活動を希望する地域の団体での認定を行い、規定に従う必要があります。その他の国の団体は、

  • アメリカ: American Herbalist Guild(AHG)が全国的な認定を行う。リスト
  • イギリス : National Institute of Medical Herbalists (NIMH)リスト
  • オーストラリア : National Herbalists Association of Australia (NHAA)リスト
  • 日本 : 現在、クリニカルハーバリストに特化した団体はなく、英語圏の資格をそのまま使用することは難しい。

以上の事から、クリニカル(メディカル)ハーバリストという資格は、英語圏では自然療法のスペシャリストとして、医療と植物の橋渡しをする重要な存在と言えます。

AKINAさんのnoteを読む

メディカル西洋占星術師のAKINAさんとは?

AKINAさんがパシフィック・リムカレッジに通い始めて一番最初に入ったクラスがメディカル占星術のクラスだったそうで、授業当初は、全く理解が出来ず苦労したそうですが、でも「なんか面白い。絶対これはやらなきゃいけないんだ」という何かひらめきや直感みたいなのを感じ、分からないなりに勉強をし始めたら、ドハマリしてしまって、その占星術のチャートを読むことによって、その人の性格や、人とハーブの相性とか、その人が人生の中でどういう流れに今いて、その流れの中でどういう理由で病気になっているのかというのが凄くクリアに出てくるんですよね。なので、

AKINA

チャートを読んで、私のクライアントさんとして話している時に、どんどんパズルのピースが繋がって答えが出てくるような感じというのが凄く
面白いんですよね。

近代現代医学で治らなくて、これ以上行き場がない時に流れ着くのがクリニカルハーブであったり、メディカル占星術であったりするんですけど、そのメディカル占星術って結局は、生活習慣も出てくるので、12星座の特徴をよく読み取って、それぞれの性質を知ることができるんですね。

伝統医学っていうと、アーユルヴェーダや中医学がありますが、その学問でも人間自体を分類分けするというところが最初にあるんですけど。西洋占星術をハーブの世界で使うというのは、人間をいろんなパターンに分類した時に、適切なアプローチを見つけるツールだと思ってます。

AKINAさんの西洋占星術のセッションを受ける

エピソードの聴きどころ

皆さんは、魔女って聞いてどんなイメージを受けますか?

怪しい?

神秘的な力を秘めた存在?

確かに、魔女狩りなど、社会的に誤解や迫害を受ける象徴としても描かれることが多いので、呪文や薬草を使って魔法をかけ、破壊的な力を行使する恐れられる存在だったり、または癒しや守護を行い助けとなる存在だったり、それぞれ皆さんの魔女のイメージってあると思うのですが、ハーブの魔女と名乗るAKINAさんは、どうでしょうか?

AKINAさんにとって、ハーブ魔女とは?

私が思い描くハーブ魔女はジブリの映画にいる人たちで、

魔女の宅急便の一番最初に出てくるキキのお母さん。あの人の家を見るとすっごい植物がバーってあって、そこで薬作ってるんですよ。あと千と千尋の神隠しにいるあのユバーバの双子の姉のゼニーバ。一瞬しか出てこないんですが、そこで千尋を癒すみたいな存在のスペースを作ってる人。

誰か、追い求める存在みたいな、憧れがあると、そこに自分も近づきやすくなりますね。

来る人を拒まず、その助けを求めに来た人をもう全力の愛で癒してあげるっていうのがハーブ魔女という存在だと思っています。

他にもAKINAさんがおすすめのハーブについての本のタイトルが、The Witch’s Herbal Apothecary

日本語に直すと、ずばり魔女のハーブ薬局

伝統医学や、おばあちゃんの知恵的な感じでハーブが紹介されていて、ハーブの薬効というより、エネルギー側面をたくさん話していて、レシピも書いてある、とても綺麗な本。

The Witch’s Herbal Apothecary: Rituals & Recipes for a Year of Earth Magick and Sacred Medicine Making Paperback – Illustrated, January 14, 2020

by Marysia Miernowska (Author)

Fair Winds Press

当ブログはアマゾンアソシエイトに参加しており、リンク経由の購入で収益を得ることがあります。

その本の中の、魔女の定義が、

ヒーリングジャーニーの中で、自分自身が体を治すという経験を、ハーブやそのエネルギー療法の代替医療でした人が、その知識を自分のものにして、それで他者を癒すというのを魔女って呼んでるんですよね。

それを聞いた時にすごくピンときて、私もいろいろ体の問題を昔から抱えてきて、それを癒すという過程で、植物の使い方を学んだのもそうですし、マインドや人としてのあり方を凄く学ばさせてもらって。なので、そのハーブ魔女というのをつけたかったのは、その本から来てますね。

その本のタイトルの、魔女のハーブ薬局は、AKINAさんが発信しているポッドキャストのタイトルにもなってますよね。

そうなんです。それはたまたまだったんですけど。

AKINAさんのポッドキャスト、『魔女のハーブ薬局』を聴いてみる

好きな植物は?

AKINAさんの好きな植物は何ですか?

アマニタ(Amanita spp. ) 日本名:紅天狗丈茸(ベニテングタケ)というキノコです。

菌類なので生物学的に植物には分類されないんですけど、私の住んでいるバンクーバー島のビクトリアにはたくさん森があるんですよ。秋には、どこに行ってもキノコがたくさん生えてるんです。

その森の中で過ごしていると、本当にキノコが喋りかけてくるみたいな感覚を覚えて、もう凄く可愛いんですよね。特に私の推しは、ベニテングダケ(アマニタ)というマリオのキノコみたいな色と形をしているそのアマニタのエネルギーっていうのがとても興味深いんですよ。

なぜかと言うと、たくさん取れば毒なんだけれど、量を調整すれば人の意識を開花させる薬として使われるものなんですね。

分量を間違えると肝機能障害を起こすので知識がある人でないと、取り扱いが難しいと思うので専門家の指示に従って欲しいです。ただ、量を守って使用すると、初々しいというか、とてもハッピーなエネルギーを持ってきてくれるキノコなので、私はそのキノコが大好きですね。

アマニタと呼ばれるアマニタ属のキノコは、600種類ほどあり、赤い傘に白い斑点が特徴のベニテングタケ、アマニタ・ムスカリア (Amanita muscaria) は北半球の広範囲に分布し、針葉樹林や広葉樹林と共生する菌根菌です。生育します。特に、カナダ、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの森林地帯で一般的ですが、アマニタ・スミシアナ (Amanita smithiana) は、カナダのブリティッシュコロンビア州やアメリカのオレゴン州など、太平洋岸北西部の湿潤な森林で見られる特に毒性の強いキノコです。

5年後の理想の未来像

Photo Credit to AKINA
AKINAさんの5年後の理想の未来像はありますか?

5年後、どこにいるかというのは、全然分からないですが、将来的に絶対自分の人生の中でやりたいなって思っているのが、助けを求めに来た人たちをそのまま受け入れてあげれるお家というか、リトリートセンターみたいな場所を作りたいとは思ってます。

まとめ

先日、ハーブ魔女のAKINAさんから、メディカル西洋占星術のセッションを受けたのですが、確かにチャートを読むことで、自分の性格や今までの人生のパズルのピースが繋がって答え合わせをしている感じでした。

私は、地のエレメントが圧倒的に多く、

  • クリエイティビティーを発揮して、何かを作り上げる
  • 体や五感を使って表現
  • 植物、農業、地に関わる

これって、メディカルハーブ農園内で、ガーデナーとして植物に触れ、土に触れ、五感を大切にしてガーデンをクリエイトしている私そのものじゃないですか?

そして、魔女に対するイメージを私なりに考えた時に、

「自己表現」や「自然との調和」の象徴として、最近は、もっとポジティブに描かれることも増えている気がします。

特に、フェミニズムやスピリチュアルな観点で、自立した女性像としての魔女像が注目されていく時代だと思います。

それを踏まえると、私も胸を張って自分を植物の魔女と思いたいです。

それでは、オレゴンから愛を込めて、

Until the next time !

さやリンでした。

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